【水彩画】初心者のための透明水彩基本の描き方

Kozue
こんにちは。 水彩画を描く人Kozueです。

透明水彩絵の具を使って絵を描いています。

今回は、水彩画を始めたけれどうまく描けない。

という初心者の方に、水彩画の基本の描き方を紹介したいと思います。

なんてん
なかなかうまく描けるようになりません!!なにかヒントはありますか?

Kozue
まず初めは基本をしっかり押さえることが大切です。

基本の描き方を知っているといないとでは、上達の速さが違いますよ。

しかも、色の重ね方や水の量など、基本を知っていることで失敗や、やる気がなくなる。ということが少なくなります

長く続けるためにも、基本はしっかり押さえておきましょう!

なんてん
なるほど…

うまくなるための近道は、基本の描き方をしっかり押さえることなのですね。

うまく描けると描くのが楽しくなり、どんどん描きたくなります。

どんどん描くから上手くなる。

しかも、描きたいものがどんどん思い浮かんできて、ますます描きたくなる。

そうするとまた技術が上がって上手くなっていく。

良いサイクルが出来上がります^^

描き方以外に絵の保存方法も紹介したいと思います。

皆さんの水彩画を描く一歩になってもらえればうれしいです。

では、早速始めていきましょう!

梨を描く手順の動画を紹介


【 音が出ます。ご注意ください。 5:33 

始めに水彩画の描き方の手順を紹介します。

描きたいものは決まりましたか?

今回は梨を描いていこうと思います。

初心者が水彩画を描く基本的な手順とは?

梨のように丸い形のものは、丸いことを意識して色を塗っていきます

心の中で「丸くなれ」と思いながら描くといいですよ。

早速描いていきましょう!

①鉛筆かシャーペンで下描きする

描きたいものが決まったら、水彩紙に鉛筆やシャーペンを使って薄く描いていきます

濃く描いてしまうと、後から消すのが大変になってしまうので、すぐに消せるように薄く描いてくださいね。

鉛筆の跡を消すのが大変なので、下描きはしっかり描くのではなく、ある程度の形が描けたらいいと思っています。

私が下描きをするときは、HBかBの鉛筆かシャーペンを使っています。

②絵の具を水で溶いて塗る

下描きが描けたら、早速色を塗っていきましょう。

パレットに使いたい色を出したら、筆を水で湿らせ絵の具を溶いていきます。

始めは明るい場所、広い場所、遠い場所から薄く色を塗っていきます

描き始めは緊張しますが、薄く塗るので大胆に塗っても大丈夫です。

ただし、初めから濃い色を使わないでくださいね。

③下描きを消す

ある程度の色を塗ったら、鉛筆の線を消します

私は練り消しを使っています。

全部消してしまうのではなく、広い部分、大きな線だけ消し、細かい部分はわからなくなってしまうと困るので残しておきます。

絵によっては、途中で消さずに完成後に下描きを消すこともあります

ちなみに、下描きをしっかり描いた後さっと彩色をするのは淡彩画といいます。

④色を重ねて明暗を調整する

しっかり絵の具が乾いたら、色を重ねていきましょう。

梨の形をイメージしながら筆を動かしてくださいね。

水彩画は基本、明るい色、薄い色から塗っていきます

なぜなら、明るい、薄い部分は後から調整するのが難しい(ほぼできないと考えた方がいい)ですが、濃くする部分、暗くする部分は後から調整しやすいからです。

黄色系から赤系もしくは青系に重ねていくとうまくいきます。

⑤絵をいろいろな角度から見る

色をある程度塗れたら、一度少し離れて全体を見てみましょう

逆さにしたり横にしたりして見てもいいですね。

視点を変えて見ることで、奥行、色の配分、明暗、配置などバランスを俯瞰して見ることができます。

絵を描いていると、止め時がわからずもっともっとと描き進めてしまうことがあります。

そういうときにも、一度俯瞰して見たり、時間を置くことが大切です。

下描きをするときにも使えますよ。

⑥細かい部分を描く

絵全体が完成に近づいたら、細かい部分や暗い部分を描き込んでいきましょう

しっかり乾いてから、細筆を使いラインをひいたり、影の濃い部分を慎重に描いてください

絵の立体感が増し、完成度がぐんと上がりますよ。

⑦仕上げのハイライトを入れる

もうすぐ完成です。

仕上げに、細い筆で不透明な白色を使い、ハイライトや強調したい部分を入れましょう

入れると入れないとでは、絵のしまりが違います。

白い部分をマスキングインクなどで残している場合は、ここで丁寧に外します

もう一度俯瞰して見てみましょう

修正が必要なら修正し、絵を完成させます。

仕上げにサインを入れ、完成です^^

絵が完成したらどう保存するの?

絵が完成しました。仕上がりは満足いくものでしょうか?

一生懸命描いた絵、折れたり変色したら悲しいですよね。

水彩紙は湿気に弱い性質や、日光で焼けてしまうこともあるので、保存は適切にすることが大切です。

水彩画を、美しく長期間保存するためのポイントを紹介したいと思います。

保護剤をかける

絵の具の定着をよくして擦れや傷を防ぐのに、保護剤をかけてもいいかもしれません。

絶対というわけではないので、気になる人はという感じです。

私は、パステルや色鉛筆を併用したときに使うことがあります。

額に入れて飾る

絵が完全に乾いたら、額に入れ飾ってみましょう。

額に入れることで、作品の完成度がぐんと上がります

ガラスとアクリル板で覆ってあるので、折れたりほこりが付くことがありません。

UVカットコーティングしてあるものだと褪色を防いでくれます

飾る場所は、日光が当たらない&乾燥している場所がおすすめです。

ファイルに入れて保管する

たくさん絵を描いた場合、ポートフォーリオを作って保管する方法もあります。

紙が折れてしまわないよう、1枚づつファイルに入れます。

紙に変な癖がつかないよう、ファイルは寝かして保管することをおすすめします。

完成したら終わりじゃない?

絵が完成したらそれで終わりではありません

保存の仕方もそうですが、描いた作品を有効活用しましょう。

見返すことで成長が感じられ、ますます創作意欲が湧いてきますよ。

作品の裏に情報を書く

作品の裏に、作品を描いた日時、画材、技法、かかった時間、説明文、タイトル、思ったことなどを書いておくのもよいでしょう。

後から見直したときに、新しい発見になったり、成長を感じられること間違いなしです。

デジタルで残す

作品をスキャンしたり、写真で残しておくのもいいでしょう。

作品を持ち歩くのは大変です。

作品の確認だけでなく、人に見せたいときにも重宝します。

長期保管する場合は?

作品を長期間保存する場合は、湿度や温度によって作品の状態が悪くなることもあるので、定期的に状態の確認をしましょう。

時々内容を見直し、古い作品を整理したり、新しい作品を加えるのもいいですね。

紙が波打っている場合は?

水彩画は水を使って絵を描くので、紙質や、水分量が均一でなかったり、水が多かったりなど、仕上がった後に紙が波打ってしまうことがあります

その場合は、きれいな紙や布で絵を挟んだ後、本などで圧をかけ紙が平らになるまで数日置くか、きれいな紙や布で挟んだ後、低温でアイロンをかけてください

アイロンを使う場合は、温度調整や時間に注意してくださいね。

初めからブロックタイプの水彩紙を使うか、絵を描く前にマスキングテープなどで固定しておいてもいいかかもしれせんね。

まとめ

まとめです。

今回は水彩画を描くときの「基本的な手順」を紹介しました。

鉛筆かシャーペンで軽く下描きした後、色を塗ります。

下描きを練り消しなどで消します。

絵の具は始めは薄く、その後色を重ねながら明暗はっきりさせるように塗ってていきます。

時々、角度を変えるなど視点を変えてください。

全体がまとまってきたら、細かい部分を描き、ハイライトを入れ、サインを入れたら完成です。

作品が完成した後、作品をどのように保存したら良いのかの紹介もしました

自分の作品です。丁寧に残しておきたいですよね。

でも、ただ作品を残しておくだけでなく、時々手に取り振り返ることも必要です。

過去の作品が、自分の成長を実感させてくれることもありますよ

ぜひ水彩画を楽しんでくださいね。

以上、水彩画を描く人kozueでした。

また別の記事でお会いしましょう。