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透明水彩絵の具を使って絵を描いています。
題材が決まらず、なかなか筆を進められません…
けれども、「これば描きたい!」というものが浮かばない時、悩んでしましますよね。
何を描こうか迷ったまま時間が過ぎてしまって、結局何も描かずに終わってしまった…そんな経験ありませんか?
実は私自身も、しばらく絵を描いていないと「何を描こう??」と悩んでしまうことがあります。
いわゆる“絵描き脳”(?)が休眠状態になってしまうんです^^
焦れば焦るほど手が動かなくなり…悪循環に陥ってしまいます…。
そんなときに、気軽に楽しく描き始められる題材を選ぶコツがあれば、もっと気軽に楽しく絵を描けるのではないでしょうか?
そこで今回は「初心者におすすめの題材の選び方」をテーマに書いていこうと思います。
このコツが皆さんが水彩画を描き始める一歩になればうれしいです。
では、早速始めていきましょう!
目次
「何を描こう?」と悩んだときのアイデア
「水彩画を描きたいけど、何を描いたらいいか何も思い浮かばない…」そんな風に迷ってしまうこと、ありますよね。
私も、そんな時は本当に苦しくて、もやもやして「もうやめてしまおうかな…」と後ろ向きな気持ちになってしまうことがあります。
そうなると、せっかくの楽しい気持ちが台無しです。
そんな気持ちになるのを少しでも減らすために、ここでは描きたい題材を見つけるヒントをいくつか紹介します。
ちょっとした工夫や視点を変えるだけで、新しいアイデアが浮かんでくるはずです。ぜひ参考にして、制作に挑戦してくださいね。
テーマを決めてみる
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例えば、色や物、季節などをテーマにするのはいかがでしょうか?
何か一つ、「これにしよう!」とテーマを決めるとあまり悩まずに題材を決めることができます。
私も今、「誕生花」をテーマに絵を描いています。
「植物が好き」「ただ単に植物を描くだけじゃ面白くない」「メッセージを持たせたい」「みんなが興味を持ってくれるテーマがいい」といろいろ考えた末「誕生花」に巡り合いました。
「好きな植物が描ける」「自分の学びにもなる」「365日あるので、最低でも365枚描ける!!」いいことばかりです。
もちろん、「○月○日はどんな誕生花があるのか?」「なぜその花になったのか?」などを調べるには骨が折れますが、描くモチーフに困ることはありませんし、知識も増えます^^
苦手に思うモチーフはすぐ見つかるかもしれませんが、自分が得意とするモチーフはなかなか見つからないかもしれません。
これはたくさん絵を描いてみないとわかりません。まずは自由にテーマを決めて、描き始めてみましょう!
過去に描いた絵を見返す
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もしも自分が昔描いた絵、スケッチブック、落書き帳があるなら、見返してみるのもおすすめです。
見返すことで、自分が気付かなかった成長を感じることができますし、それに気づいたなら前向きな気持ちにもなれます。
しばらく絵を描くのをさぼっていると、「昔のほうがちゃんと描いていたな」とショックを受けることもありますが…^^;
私もアイデアに困ったとき、煮詰まってしまったとき、過去に自分が描いた絵を見返しています。
自分の描いた絵なんですが、結構忘れていたりもするので、過去の自分に励まされたり、ちょっとした落描きが、大きなインスピレーションに繋がったりしますよ。
いろいろな人の作品をたくさん見る
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水彩画にこだわらず、いろいろな人が描いた絵を見るのもおすすめです。
私のおすすめは、美術館やギャラリーで本物の絵に触れることです。
大きな展覧会でなくても個展やグループ展でもいいんです。
自分が好きだと思う絵にかかわらず、定期的に触れる機会を作ってください。
もちろん、ネットや本などでたくさん作品を見るのもよいのですが、原画は受け取るエネルギーの量が違います。細部まで観察することができますし、何より描いた人のエネルギーをビンビン感じることができるんです。
その分疲れてしまうこともあるのですが…
「ボローニャ国際絵本原画展」を見に行った時、「こうしちゃいられない!」と描きたいという欲求がせり上がってきて、衝動を抑えるのが大変でした^^;
それでも迷った時の対処法は?
それでも題材が決まらず、迷ってしまったときは、自分の好きな絵の模写をしてみるのもおすすめです。
「模写なんて邪道だ!」と思うかもしれませんが、模写はその絵を描いた人の技術や表現方法を学ぶだけでなく、観察力や絵の描き方の幅を広げるための良い練習にもなります。
自分の癖に気付くきっかけになりますし、無になり集中して描くことができるので、写経のように精神を安定させストレスの緩和にもなりますよ^^
まずは簡単なものや、絵の一部分だけを抜き出し模写をしてみてもいいのではないでしょうか?
ただ、模写をするときの注意点があります。
模写が禁止されているもの、営利目的、模写した作品をSNSにアップしたり、グッズを作ったりすると著作権侵害に該当するので気を付けてくださいね。
模写するときは、私的利用の範囲内におさまるようにしてください。
水彩画で初心者が題材を選ぶときのヒント
水彩画は初心者からプロまで楽しめ、自由度が高く、自然でやさしい美しさを表現するのに適している画法です。
水彩画は難しくはありませんが、初めから難しい題材を選んでしまって完成できず挫折…。
そうなってしまってはあまりにも残念です。
そうならないよう、水彩画を始めたばかりの方が押さえておくといい、題材を選ぶ時のヒントを紹介したいと思います。
自分が興味のあるものを選ぶ
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初心者にとって、自分が興味のあるものや描きたいと思うもの、好きなものを選ぶことはとても大切です。
好きなものって、ずっと見ていたくなりませんか?わくわくしたり、もっと知りたくなったり、自然とその題材を観察しようという気持ちになりますよね。
そのため、細かい部分まで注意深く見る習慣が付きます。
クリスマスローズを描いたときは、品種によってさまざまな色や形があるんだとわくわくしました。
集中して描いていたせいか、気付いたら夜中…睡眠時間が3時間しかなかったということもありました。睡眠時間を削るのはおすすめしませんが、そのぐらい集中できるということです^^
好きなものを描くことで観察力が高まります。モチベーションが高まります。描く時間が楽しくなり、集中力も持続しやすくなります。
完成した作品に対する思いが込められるため、より愛着がわき、もっと作品を描きたいという意欲にもつながります。
まずは楽しむことを大切にして、自分が興味のあるものを題材に選んでみてはいかがでしょうか?
シンプルなモチーフを選ぶ
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初心者の方はシンプルなモチーフがおすすめです。
例えば、色やフォルムのシンプルなリンゴやオレンジといったモチーフや、葉っぱ、空などから始めるのが良いと思います。
昔、まだ絵を描き始めたころ「葡萄」を描いたことがあったのですが、形ばかりに気を取られ、1粒1粒が自己主張しすぎてまとまらなかったことがあります。
初めから複雑な題材に挑戦すると、絵を描くのが嫌になってしまい「描きたい」という気持ちが薄れ、挫折してしまう可能性が高くなるんです。
水彩画は形よりも、色や表現を大切にします。凸凹が少なく、複雑でないシンプルなモチーフは形がとらえやすいので、水彩の基本的な表現に集中できます。
空や雲のように形が決まっていないものもおすすめです。形にとらわれず自由に、水彩ならではの「にじみ」や「ぼかし」などの技法を、思う存分表現してみてはいかがでしょうか?
光と影がわかりやすいものを選ぶ
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光と影がわかりやすいものを選ぶのもおすすめです。
例えば、果物などの球体やコップなど、シンプルな立体感のあるものを選ぶと表現がしやすくおすすめです。
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梨の絵ですが、右の絵の方は光と影をうまく取り入れることで、完成度が上がっています^^
左の絵は、のっぺりと平坦な感じがしますね。
身近なモチーフを選ぶ
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身近なモチーフを選ぶのもおすすめです。
身近なものを題材にすると、目で見て観察するだけでなく、実際に触れて感じることができます。
また、身近なものは描きたいときにすぐ描けるという、手軽に始められる利点があります。
例えば、自分のいつも使っているカップ。冷蔵庫の野菜。机の上の果物など。
「丸かったな」「思ったより硬かったな」など、実際に手に取ったときの硬さや表面の凸凹、においなど、写真では感じることのできない感情や温かみを、自分の感じたままに絵に表現させることができ、より親しみのある作品に仕上げることができます。
失敗しないために注意したい3つのポイント
水彩画を描くとき、初心者はつい「上手く描かなきゃ」「失敗しないようにしなきゃ」という気持ちが強くなりがちです。
けれど、そう思う気持ちがかえって自由な表現を妨げてしまうことにもなります。
水彩画は偶然の美しさも大切にしたいポイントの一つです。だからこそ、失敗を恐れず、楽しむ気持ちが大切です。
それでも、初心者が陥りやすい失敗を事前に知っていることで、余計な不安やストレスを感じることなく、のびのびと描けるようになると思います。
失敗しないために注意したい3つのポイントを意識するだけで、作品がより良くなるはずです。
形にとらわれすぎない
水彩画の魅力は、柔らかな表現にあります。
描いているとつい形にこだわってしまうことがありますが、水彩画ではあまり気にしすぎず、形は大まかにとらえましょう。
最初から細部にこだわってしまうと失敗します。
私も、昔は形にこだわって細かいところに集中して全体がとらえられなくなったり、結局一部だけに時間を割いてしまい全体にまとまりがなくなり、途中で描くのをやめてしまったということがありました。
水彩画は、細かい部分まで正確に描こうとするよりも、質感や色彩表現に重きを置くとより魅力が引き出せます。
イメージで描かない
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題材をよく観察せず、頭の中の「○○なはず」という先入観で描くのではなく、まずは真っ白な頭で題材をよく観察し、見たままの形、光、影、色をしっかり捉えて描くことが大切です。
イメージだけで描こうとすると、必要な観察力が不足し不自然な作品になってしまうことがあります。
空間がねじれているように感じたり、遠近が不自然だったり、立体に感じられなかったりということが起こります。
最初は観察力を養い、見たままをしっかりとらえる練習をしましょう。
イメージで描くのは、そのものをしっかりととらえられるようになってからでも遅くはありませんよ。
止める勇気も必要
ついつい手を加えすぎてしまい、絵が台無しになってしまうことがあります。そんな時、「本当にこのまま色を塗り重ねてもいいか?」と自問する時間を取ることが大切です。
絵に集中することは重要ですが、途中で絵を遠くから眺めてみる時間も取ってください。
一晩置いて、翌日にもう一度見なおし、色を重ねるか決める時間をとることも効果的です。
水彩画は描けば描くほどよくなるというものではありません。むしろ、止め時を見極めることが完成度を高めるカギとなります。
私は昔、10年ほど油絵を描いていたのですが、夜中にテンションが上がり夢中になって描いたのは良いのですが、早朝眠り昼頃起きて見てみると「何でこんなことしたのだろう??」と夜中に描いた部分をすべてやり直した記憶があります。
油絵なので描き直しはできたのですが、水彩画はそうはいきません。
初心者でなくても、つい止め時を見失って失敗することがあります。自分自身の絵を客観的に見る力を持っていることは、だれにとっても大切なスキルです。
まとめ
まとめです。
今回は初心者におすすめの「題材の選び方」を紹介しました。
「何を描こう?」と悩んだ時のアイデアは以下の4つ。
「テーマを決めてみる」「過去に描いた絵を見返す」「いろいろな人の作品をたくさん見る」でした。
それでも迷ったときの対処法も紹介しました。
題材を選ぶときのヒントは以下の4つです。
「自分が興味のあるもの」「シンプルなモチーフ」「光と影がわかりやすいもの」「身近なモチーフ」でした。
また、失敗しないために注意したい3つのポイントも紹介しました。