【水彩画】水彩初心者におすすめの花の選び方と描き方を紹介!

Kozue
こんにちは。 水彩作家こずえです。

透明水彩絵の具を使って絵を描いています。

私は今、誕生花を描いています。花って見ても描いても癒されますよね^^

そんな花の絵を、皆さんも描いてみたいと思ったことはありませんか?

なんてん
 描いてみたいです!

あのやさしい色合いやにじみ、とても魅力的です!

でも…初心者でも描けるのでしょうか??

Kozue
心配しなくても大丈夫ですよ^^

実は、花の中には難しいものと描きやすいものがあるんです。

形がシンプルだったり、にじみを活かしやすいものを選ぶと、初めてでも楽しく描くことが出来ますよ^^

なんてん
そうなんですね!

花の絵、描いてみたいです!

では、今回は、水彩初心者の方におすすめの花の選び方と、描き方を紹介したいと思います。

これから水彩で花を描いてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事が皆さんの水彩画を描き始める一歩になればうれしいです。

では、早速始めていきましょう!

花を描くときに準備するもの

水彩で花の絵を描くときに準備する道具を紹介します。

あらかじめ準備をしておけば、素敵な花と出会った時にすぐに絵を描くことができますよ。

花もしくは花の写真

これが無いと始まりません。描きたいと思う花を準備してください。

花をしっかり観察して下さいね。

実物がなくて描けない…といった場合、以前撮った花の写真などでも構いませんよ。

写真を使うと、時間を気にせずゆっくり描くことが出来るという利点があります。

透明水彩絵の具

花の柔らかさ、透明感を表現するには、透明感のある水彩絵の具がおすすめです。

まずは、12〜24色の透明水彩絵の具のセットを準備してください。おすすめは18色の絵具セットです。

水彩紙

水を含んでも丈夫な水彩紙を準備します。

スケッチブック型でも、カット型、パッド型でも何でも構いません。

花を描くときは丸筆が使いやすいです。

紙に水を含ませる時や、にじみグラデーションを表現する時に欠かせません。

丸筆1本でも描けますが、細かいところを表現する為に、細筆の2本あると便利です。

パレット

絵具を乗せ、混ぜるために使います。

陶器、プラスチック、金物の物があります。色が分かりやすいので、白いパレットがおすすめです。

筆洗

筆を洗う容器です。空き瓶などでも代用できます。

タオルやティッシュ

筆の水分調整や、塗りすぎたときの修正に使います。

鉛筆かシャーペン

下描きに使います。わたしはHBやBの鉛筆、もしくはシャーペンを使っています。

消しゴムか練り消しゴム

下描きを消す時に使います。白の練り消しがおすすめです。

ドライヤー(なくても可)

早く乾かしたいときや、動きを出したい時にも使えます。風速が強くないものをおすすめします。

水彩画でおすすめの花の選び方

花にはたくさんの種類があります。

私は今、誕生花を描いていて、本やサイトなどで誕生花を探すのですが、365日それぞれの日に数種類の花が紹介されています。中には重複している日の花もありますが、色や品種も合わせると膨大な種類の花が世の中にはあるんです。

そんな沢山の花の中で、どんな花を選んだらいいのでしょうか?悩みますよね^^

実は、水彩初心者の方におすすめの、描きやすい花があるんですよ。

ここでは、季節に合った描きやすい花の選び方を季節ごとに紹介します。

季節の花を選ぶと、実物を実際に見ることが出来るうえ、楽しく描くことが出来ます。

花を描くときは、色を混ぜ過ぎず、良く乾かしてから重ねるて行くことを心がけてください。そうする事で、花の柔らかさ、やさしい色合いが表現できます。

描きやすい季節の花を紹介

  春 チューリップ・桜・みもざ

春は花の種類が多く、柔らかさ、やさしい色合いが水彩画のモチーフとして人気があります。

そんな春の花のおすすめは、チューリップ、ミモザ、桜です。

チューリップは形がシンプルで描きやすく、色のグラデーションがきれいで、初心者の方の練習にはもってこいです。

は日本では特に人気のあるモチーフです。完璧に形を描かなくても、にじみなどを活かすことで桜のやわらかな雰囲気を出すことが出来ます

ミモザも桜と同様に、細かく正確に描く必要はありませんにじみと点をつかいミモザのふわふわさを表現することが出来ます。

  夏 アジサイ・あさがお・ひまわり

夏の花は色がハッキリしていて、青い空との対比でより鮮やかな印象になります。

夏の花らしく表現するには、あまり色を混ぜ過ぎずすっきりした鮮やかな色を使う事が大切です。

そんな夏の花のおすすめは、アジサイ、あさがお、ひまわりです。

アジサイ細かく正確に描く必要はありません。にじみを使うことで梅雨時期らしい表現を楽しめます。

あさがおは形がシンプルで、グラデーションをきれいに表現できます。蔓の動きが絵をよりいきいきとさせてくれます。

ヒマワリは、夏の代表と言える花です。大きくて形をとらえやすく、色も複雑ではありません。花弁はにじみ、種の部分は重ね塗りの練習になります。青空と対比させることでよりいきいきとしたヒマワリの表現が出来ます。

  秋 桔梗・金木犀・コスモス

秋は落ち着いた色合いの花が多い印象です。

そんな秋の花のおすすめは桔梗、金木犀、コスモスです。

桔梗は形が単純で、色も複雑ではありません。グラデーション技法と、細筆で美しく仕上げることが出来ます。

金木犀正確に細かく一つ一つ描く必要はありません。にじみと点を使い表現していきます。

コスモスは花びらの形が均一ではなく、形も複雑ではありません。にじみと重ね塗りを活かし、柔らかい花の表現が出来ます

  冬 椿・梅・水仙

冬の花は種類はあまりありませんが、色がはっきりしていて、凛とした美しさがあります。

そんな冬の花のおすすめは、椿、梅、水仙です。

椿は赤と黄色、緑のコントラストが目を引きます。形にとらわれず、グラデーションを活かして鮮やかな表現を楽しむことができます。

は木全体を描くのと、一枝を描くのとでは表現が少し変わりますが、花の柔らかさを出すため、にじみをうまく生かし描きます

水仙は七も葉っぱも形がシンプルです。花が白いので背景を少し濃いめに描くと花の白さが際立ちます。花にはあまり色を入れません。

どんな花が失敗しやすい?

水彩画だけではなく絵を描く全般に言える事ですが、形にとらわれないようにすることが大切です。特に初心者の方は正確に描くことに集中してしまい、最後まで描き切れなかったという事が起こります。実際私がそうでした^^;

そんな初心者の方が失敗しやすい花はバラ、トケイソウ、シクラメンなどです。

どの花も魅力的な花ですが、形や色が複雑なため、ついつい形にとらわれすぎてしまいます

なので、初心者の方はおすすめの花から練習するようにしてください。特にチューリップはおすすめです。ある程度描けるようになってから、難しい花に挑戦して下さいね^^

失敗しやすい花の描き方5選

花を描くのに失敗しやすいポイントを紹介します。ここを押さえると、一気に花を描きやすくなりますよ。

ここで書いた反対をすれば失敗しないという事です^^

細かく描いてしまう

初心者の方が、まずつまずきやすいポイントの一つが細かく描いてしまうことです。

私も初めて描くジャンルだとつい力が入ってしまい、細かく描き込んでしまうことがあるんです。特に苦手なジャンルは力の抜き方がわからなくなってしまうこともあります。

けれども、少し力を抜いて一つのかたまりとして意識すると、うまく描けることが多いですよ。

細かく正確に描こうとするとすべてに力が入ってしまい、どの花が主役なのかわからず、全体的にガチャガチャした印象になりがちです。

また、細かく描いてしまうとせっかくの水彩ならではのやわらかい表現がでにくくなり、かたい印象の絵になってしまうのも残念なところです。

さらに、時間がかかりすぎてしまい、せっかく時間をかけて描いたのに途中で飽きてしまったり、嫌になってしまうこともあります。そうすると、後から全体を見た時に描き込んであるところとそうでないところのバランスが崩れていることに気付き、がっかりしてしまいます。

そうならないためにも、花を描くときは形を正確に追う事よりも全体のかたまりをとらえることを意識してみてください。そうすることで、水彩ならではのやわらかい表現を楽しむことができます。

最初から濃い色をぬる

水彩画は、薄い色から濃い色へと少しずつ重ねていくのが基本です。

花びらの透明感ややわらかさを表現するためには、最初から濃く塗らないことも大切です。最初に濃く塗ってしまうと、後から明るさを出すことが難しくなり、修正もしにくくなってしまいます

また、色が強く出すぎてしまい、全体的に重たい印象の絵になってしまうこともあります。そのうえ、最初に濃い色を置いてしまうとその色に引きずられてしまい、ほかの色を重ねても微妙な色の変化が生まれにくくなります

透明水彩の魅力の一つは、色を重なることによって生まれる透明感や奥行きです。最初は薄い色から描き始め、様子を見ながら少しずつ色を重ねていくことで、水彩ならではのやわらかく美しい表現を楽しむことができます。

また、水彩画では紙の白を生かすことも大切なんです。光が当たっている部分や花の白い部分などは、紙の白さを残すことでより白の美しさを表現することができます。絵全体にメリハリが生まれ、絵の具の白では表現できない光のすっきりとした明るさが生まれます。

私は、マスキングをはがしたときに現れる紙の白の美しさに毎回感動させられます。

初心者の方には少し難しいかもしれませんが、 最初から全部を塗ろうとせず、「白を残す場所」を意識して描くことも、水彩ならではの大切なポイントです。

同じ色で塗り重ねる

同じ色で塗り重ねると、少し単調な絵になってしまうことがあります。ですので、怖がらずに違う色を重ねてみてください。

赤い花をよく観察すると、赤一色に見えていた花が、実はいろいろな色が混ざっていることに気付きます光の当たっている部分や影になっている部分は、色の見え方も少しずつ違っているんです。

例えば、紫や青を少し混ぜることで深みが出たり、オレンジや黄色を混ぜることで明るさを表現することができます。私は、こうした色の変化によって生まれる透明感や立体感、奥行きこそが、水彩画の大きな魅力だと思っています。

水彩画では、同じ色をそのまま塗り重ねるのではなく、少しずつ色味を変えながら重ねていくことで、より自然で生き生きとした花を描くことができるんです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、花をよく観察してみると、思っていなかった色に出会ったり、色を重ねることがだんだん楽しくなってきますよ。

乾く前に触ってしまう

花の絵は、透明感と軽やかさが大切です。

絵の具が乾かないうちに新しい色を重ねてしまうと、色がにごってしまったり、色がはげてしまうことがあるんです。

特に、補色(色相環で正反対に位置する色同士の組み合わせ)を使うときは、完全に乾かしてから色を重ねてくださいね。そうしないと、色がにじんで混ざってしまい、暗くて重たい印象の絵になってしまいます。

早く描きたいと思う気持ちをこらえ、色を置いたらしっかり乾くまで待つことを意識して描いてください。

 乾く前に色を重ねると、「にじみ」、乾いてから色を重ねると「重ね塗り」になります。花を描くときは、この使い分けが特に大切になってきます。

水の量が多すぎる

水彩画を描くとき、水の量が重要なポイントになります

水が多すぎると、紙がうねってしまったり、色が薄くなりすぎてしまったりと、様々な問題が起こります

紙がうねってしまうと描きにくくなるし、色が薄くなってしまうと花の形や印象も薄くなってしまいます。また、紙の痛みにもつながってしまいます。

にじみは水彩の魅力の一つですが、水の量が多すぎるとコントロールが難しくなってしまうのです。

では、どうしたら良いのでしょうか?

まずは、最初は筆に含ませる水の量を控えめにして、様子を見ながら少しづつ水の量を増やしていって下さい

紙に直接水を置くのではなく、一度パレットで調整してから紙にのせると水の量をコントロールしやすくなります。

また、水が多いなと思ったときは、タオルやティッシュなどで筆の水分を調整することができます

反対に水が少なすぎても、絵の具が紙の上でうまく広がらず、筆のあとがそのまま残ってしまう原因にもなるんです。

難しいことはありません。水の量を上手くコントロールして、水彩ならではのやわらかい表現を楽しんでくださいね。

水彩を使ってさっそく花を描いてみよう!

チューリップは、初心者の方にも描きやすくおすすめの花です。

ここでは、水彩でのチューリップの描き方を紹介します。

①花をよく観察して下描きしよう

鉛筆やシャーペンを使い下描きをします。

あまり描き込まず、かたまりとして捉えてください

②チューリップに彩色しよう

丸筆を使って描きます。花びら1枚に水を含ませ、薄い色をのせます。

いきなり濃く塗らず、やさしく色を広げるように塗っていきます

1枚づつ塗っていきます。

③背景に彩色しよう

今回は白っぽいチューリップを描いているので、背景を少し濃いめに入れることにしました。

背景を濃くし、花の白さが際立たせます

濃い色の花の場合は、背景を塗らないこともあります

④花びらの内側や陰影を描き込もう

丸筆から細筆に変え細かい部分を描いていきます。

花びらの内側や重なっている部分には、少し濃い目の色を重ねていくと、自然な立体感が出てきます。

単色で塗るのではなく、少し色を変化させながら描くことで、より生き生きとした表現になります。

影の部分は補色(色相環で正反対に位置する色同士の組み合わせ)を使うと、より深みが出るのでおすすめです。ただ、しっかりと乾いてから塗り重ねないと濁った色になるので注意が必要です。

⑤茎や葉にも色を塗ってみよう

丸筆を使い葉や茎にも色を置いていきます。

緑も一色ではなく、少し青や黄色、赤を混ぜることで、深みが出て自然な色合いになります

花の色も加えてみてもいいかもしれません。

⑥細部を描き仕上げていこう

全体に彩色できたら、細部を仕上げていきます。

よく観察して、い込みで描かないようにすることが大切です

自分の思い込みで描いてしまうと形や陰影が不自然になり、上手く奥行きや立体感が出なくなります。

ときどき少し離れると、客観的に見ることができます。絵を回転させたり、しばらく時間を空けて見てみるのもいいですね^^

⑦完成

もっと描きたい!と思っても、手を止めることも必要です。

すべてきっちり描くのではなく、水彩は余白の白を楽しむ心が大切です。

余白を残すと、見る人が安心して見ることができます。余白は人の想像力を働かせることができます。余白は3割ぐらいを意識してください。

今回は、白っぽいチューリップを描いたので、先に背景を塗りましたが、色の濃い花の場合は、背景をあえて塗らず、紙の白さをそのまま活かす方法もあります。

そうすることで花の鮮やかさがより引き立つんですよ^^

サインを入れるとより完成度が上がります。

私は、絵の裏に描いた日を書いています。いつ描いたか記録しておくと、自分の成長がわかり励みになりますよ^^

まとめ

まとめです。

今回は水彩初心者におすすめの花の選び方と描き方を紹を紹介しました。

世の中には膨大な種類の花があります。

その中で心を惹かれる花に出会った時にすぐ描き始められるよう、道具は普段から準備しておくことも大切です。

水彩画で花を描くときのポイントは「細かく描きすぎないこと」や「最初から濃く塗らないこと」、「水の量を意識すること」など

いくつかのポイントを知っておくだけで、仕上がりが大きく変わってきます。

また、花の種類によって描きやすい花、描きにくい花があることも紹介しました。

最初は簡単な花から始め、コツがつかめてきたら難しい花に挑戦してみてください。

さぁ。準備は整いました。これで今すぐにでも水彩絵の具を使って花を描き始めることが出来ます!

大切なのは、正確さではなく、その花の持っている柔らかさと色合いを表現する事です。

そして何より、花をよく観察することです。よく見ると、一つの花の中にもさまざまな色や光の変化があり、その美しさに気づくことができます。

あなたの感じたままを描いてみてください。

以上水彩作家Kozueでした。

また別の記事でお会いしましょう。