透明水彩絵の具を使って絵を描いています。
突然ですが、絵の具を使っていて服についちゃった!ということはありませんか?
洗濯で落ちませんか?
水彩絵の具と聞くと、水で簡単に落ちるように思いますよね…
ですが、水彩絵の具は紙や繊維にしっかり定着するので簡単には落とせません。
長時間放置してしまうと、より定着してしまうので余計に落ちにくくなってしまいます。
絵の具が付いている事に気づいたら、すぐに対処することが大切ですよ!
布、壁、紙、パレットに分けて紹介していきたいと思います。
早速始めていきましょう!
目次
布についた水彩絵の具の落とし方とは?
絵を描いているときに、不注意で服についてしまうことってありますよね。
学校の図画工作や美術の時間に、子供が水彩絵の具を服につけて帰ってくる。ということもあると思います。
そんな時は、洗濯機に入れる前に洗濯石鹸を使って洗います。
ついてすぐのほうが落としやすいので、気づいたらすぐに洗い落とすことが鉄則ですよ。
水彩絵の具は水で溶け出すので、汚れてもいい場所で洗ってくださいね。
そうしないと被害が広がって、掃除が大変になってしまいます。
・用意するもの
・40~50℃のお湯
・洗濯石鹸
洗濯石鹸はウタマロ石鹸がお勧めです。
絵の具汚れ、泥汚れに大活躍してくれます。
・歯ブラシか、あれば洗濯板
使い古した歯磨きで良いですが、あまり硬くない「ふつう」の硬さがいいです。
洗濯板はプラスチックの物が100均でも売っていますよ。
洗濯板は手洗いするときに使うと、とっても汚れ落ちがいいので本当にお勧めです。
洗濯板があれば歯ブラシは必要ありません。
プラスチック製でももちろんいいですが、私は木の洗濯板をお勧めします。
・布についた水彩絵の具を落とす手順
①まずは、色のついた場所を40~50℃のお湯ですすぎ、大まかな汚れを取ってしまいます。
②絵の具のついた部分に洗濯石鹸をこすりつけ、歯ブラシで叩くように洗います。
洗濯板の場合は、色のついた部分に洗濯石鹸をつけたあと、その部分を押し付けるように洗います。
④数回すすぎと叩き洗いを繰り返します。
⑤最後は水で良くすすぎます。
2回洗った布です。(1回目は、歯ブラシで洗いましたが2回目は洗濯板で洗いました。)
色によってはなかなか落ちず、残っています。
基本的に濃い色、黒や赤、青などが落ちにくいようです。
生地を傷めないよう優しく洗ってくださいね。
壁についた水彩絵の具の落とし方は?
あまりないのですが、壁に水彩絵の具が付いたときはどうしたら良いのか?
気になりますよね。
壁に付いた時も、布についたとき同様に洗濯石鹸を使います。
用意するものもほぼ同じです。
・用意する物
・40~50℃のお湯
・洗濯石鹸
・歯ブラシ
・きれいな雑巾
・壁についた水彩絵の具を落とす手順
①まずは色のついた部分の絵の具を、濡らした綺麗な雑巾でふき取ります。
この時の注意点は3つ。
・ほかの場所についてしまわないように優しくたたくように拭く。
・ほかのところに絵の具が広がってしまうので擦らない。
・なるべく布の綺麗な場所を使って、絵の具のついた布で壁を拭かないようにする。
布で拭き取った絵の具。まだ残っています。
②あらかた絵の具が取れてしまったら、歯ブラシを40~50℃のお湯で濡らし洗濯石鹸をつけ叩くように洗います。
③布でふき取り、薄くなるまで洗濯石鹸を付けた歯ブラシで叩くように洗うを繰り返します。
2回洗いました。
何度か洗うとだんだん薄くなってくると思いますが、色や放置時間、壁紙の素材によって完璧に綺麗に落ちないこともあります。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、黄色はほとんど落ちていますが、赤、青、緑はうっすらと色が残っています。
紙についた水彩絵の具の落とし方とは?
絵を描いていて、違うところに色がついてしまった!ということがありませんか?
かなりショックですよね…
そういう時、どうしたら良いんだろう?落せないかな?と思いますよね!
残念ながら色を少し薄くさせることはできますが、紙についてしまった水彩の具を完璧に落とすという方法はありません。
ですのでここでは、薄くする方法を紹介したいと思います。
・用意する物
・綺麗な水
・ティッシュペーパー(布やキッチンペーパーでも可)
・紙についた水彩絵の具を落とす手順
①ティッシュペーパーを塊にして、たっぷり水を含ませます。
②濡らしたティッシュの水を絵の具のついた部分にのせ、絵の具をふやかします。
この時、擦ったり、ほかの部分に絵の具をつけないよう気を付けてくださいね。
あまり水を乗せすぎると紙が波立ってしまうので注意です!
この写真は少し水を乗せすぎちゃいました。
③絵の具が溶け出したら、湿らせたティッシュで優しく押さえます。
④もう少し落ちそうなら、湿らせた綺麗なティッシュをくるくると回転させながら優しくとんとんと叩ききます。
回転させると、絵の具のついた部分がきれいな紙に触れることが少なくなります。
④最後に上から綺麗なティッシュペーパーで押さえます。
私はティッシュペーパーで落とすことが多いですが、布でもキッチンペーパーでもいいです。
サイズは、手に収まる程度が扱いやすくていいですよ。
何回もすると紙が傷んでしまうので、とんとんと叩くのは2~3回ぐらいがいいだと思います。
少し色が薄くなりますが、絵の具がついているのは分かります。
しかも、水を乗せすぎたので紙が少し波打っています。
紙に絵の具がついてしまったら、それを生かして彩色していくという方が良いかもしれませんね。
パレットに残った絵の具の跡の落とし方とは?
最後に、水洗いしてもパレットに残ってしまう水彩絵の具の落とし方を紹介したいと思います。
・用意するもの
・柔らかい消しゴム
・パレットに残った水彩絵の具の跡を落とす手順
消しゴムで擦るだけです。
→洗えるパレットが無かったので筆洗ですが、すこしきれいになりました。
柔らかいものの方がパレットを傷つけずに済むのでいいと思います。
透明水彩は、基本パレットを洗い流すことがないので必要ありませんが、もし洗ってもきれいにならない!と思ったらこの方法を使ってもいいかもしれません。
スポンジ消しゴムを使うという手もありますが、どんどん汚れが付くのが早くなってしまうので最終手段に使うならいいと思います。
まとめ
まとめです。
今回は、水彩絵の具がついた時にどうしたら良いのかを紹介しました。
布や壁紙についた場合は、ぬるま湯で洗濯石鹸を使って落とします。
放置時間や色によっては、完璧に落ちない場合もあります。
紙についた場合は絵の具を薄くすることが出来ますが、落とすことは出来ません。
ついた絵の具を薄くし、それを生かしながら彩色していくといいでしょう。
パレットの汚れは、水洗いした後消しゴムで擦ると取れます。
スポンジ消しゴムを使う方法もあります。
大切なことは、絵の具がついてしまった時はなるべく早く落とす!
時間が経てば経つほど、絵の具は落ちにくくなります。
なので、「ついているな。」と思ったら放置せず、なるべく早く対処することが大切です。
また、落ちにくい色があります。
服が汚れてしまい嫌な気持ちにならないため、制作時には汚れてもいい服やスモックを着るのもいいかもしれませんね。
以上、水彩画を描く人kozueでした。
また別の記事でお会いしましょう。