絵を描きたいけど、どんな画材で描いたら良いの?
何を揃えたらいいの?
と悩まれている方は多いのではないでしょうか?
何を選んだらいいか悩んじゃう…
画材屋さんには油絵やアクリル、パステル、デジタルなど様々な画材がありますよね
その中でも比較的始めやすいのは水彩画かな。と思います。
少しでも皆さんの絵を描く後押しになればうれしいです。
では、早速始めていきましょう!
目次
水彩画を始めるのに何を準備したらいい?
水彩画を始める前に、何を揃えたらいいか悩みますよね?
結論を言うと、水彩画に必要な道具は以下の6つです!
①水彩絵の具
②筆
③水彩紙
④パレット
⑤筆洗
⑥タオル
この6つの道具で簡単に始められます!
順番に紹介していきますね!
①水彩絵の具
水彩画の絵の具は、大きく分けて「透明水彩」と「不透明水彩」の二種類に分けられます。
2つの違いは顔料の量です。
透明水彩は顔料が少なく、不透明水彩は顔料が多く含まれています。
それぞれ特徴があるので簡単に説明すると…
【透明水彩絵の具】とは?
「透明水彩絵の具」は顔料が少ないく透明性が高い絵の具です。
色を重ねて紙の白を生かした描き方をします。
薄い色からどんどん重ねて複雑な色合いを出していくことが出来ます。
基本的に白を使いません。
絵手紙や風景画のような、淡い色合いを使った、柔らかくにじみのある絵が得意です。
メーカーはホルベイン、クサカベ、ターナー…、etc.
私は基本はホルベインの絵具を使っています。
【不透明水彩絵の具】とは?
「不透明水彩」は顔料が多く、厚塗りや重ね塗りに適した絵の具です。
「ガッシュ」とも呼ばれます。
図画工作や美術の授業で使ったことがある方も多いのではないでしょうか?
学校では大きな紙に描くことが多いので、発色が強く、ムラなく仕上げることのできる不透明水彩絵具は最適です。
下地の色を気にせず、修正を繰り返し描くことが出来ます
直感や塗る順番を考える必要がない、修正できる特徴から、写生や野外スケッチにも適しています。
デザインやイラストなどの、マットでメリハリのきいた絵も得意です。
メーカーはホルベイン、ターナー、さくらクレパス、ぺんてる…、etc.があります。
②筆
水彩画で使う筆は、水で洗うとすぐに違う色を使うことが出来るので2~3本あれば十分です。
ではどんな筆がいいのか?
それは、自分がどんな絵を描きたいかによってそろえる筆が変ってきます。
例えば、にじみやぼかしを使った絵を描こうと思うと、水を含みやすく柔らかい太めの筆が適しています。
繊細で、細かい表現を使った絵を描こうと思うと細めの、筆先がしっかりいている筆が適しています。
材質は天然毛、ナイロン、混合がありますが、特にこだわりがなければ水の含みのいいイタチの筆がお勧めです。
筆先の形は丸筆、平筆、面相筆、彩色筆・・・、etc. がありますが、先が纏まっている丸筆がお勧めです。
私はにじみ用に、イタチと馬毛の混合の丸筆12号1本と、イタチの面相筆小のほか、ナイロンの筆を数点使っています。
③水彩紙
水彩紙は水彩画にとって重要な要素です。
水彩画専用の「水彩紙」と呼ばれるものを使ってください。
サイズ、紙目の粗さ、材質、厚さなど様々な紙があります。
使っていくうちに自分の描く絵にピッタリな水彩紙が見つかるはずです。
私はにじみを使うことも多いので、ブロックタイプのホルベインのSMサイズのクレスター水彩紙(中目)を使っています。
ブロックタイプの水彩紙は、四方が糊付けされていて描き終わるとカッターなどで1枚づつ切り離せます。
紙が波打たないという利点があり、水分を多く使った絵を描く場合にお勧めです。
ただ、最近はブロックタイプの水彩紙が減ってきているようで悲しいです。
初めての方も扱いやすい水彩紙です。
④パレット
図工、美術の時間に毎回パレットを洗っていたのを覚えておられる方が多いのではないでしょうか?
私はあの時間が嫌いでした。
なかなかきれいにならないし、絵の具が勿体ないし、絵具を排水溝に流すのもなんだか申し訳なくって…
でも、透明水彩絵の具をっ使い始めしばらくして、洗わなくていいことに気付きました。
なぜなら透明水彩絵の具を使う場合、基本的に固めた絵具を水で溶きながら描いていくからです。
結論、パレットは何でもいいです。
100均の物で十分だと思います。100円を惜しいという方は、お皿でも大丈夫です^^
私は細かいところ用に梅皿(15㎝)と、にじみ用に小皿(10.5㎝)を使っています。
絵具を容器に入れ固めた、固形水彩絵の具(パンカラー)も販売されています。
⑤筆洗
筆を洗うものです。
私は100均で買った筆洗を使っています。
一時期は牛乳の紙パックを切ったものを使っていましたが、数個に分かれている方が水を変える手間が少なくなるのと、小学生の時に使っていた筆洗が使いやすかったということに気付き買いなおしました。
同年代の方には懐かしい、あの黄色い筆洗です。
⑥タオル
タオルは、筆の水分を調整するために使います。
タオルでなくても、ガーゼやウエス、着古した服を切って使ってもいいです。
素材は綿で、新品よりは使い古したもののほうが水の吸いがいいのでお勧めです。
水彩画を描くときにあったら便利なもの
次に、あったら便利なものを紹介したいと思います。
初めはなくてもいいですが、描いていく内に、「こういう表現ができないかな?」「こうできたらいいのに!」と思うことが多くなってくるともいます。
そんなときの手助けになったらうれしいです。
①鉛筆
②マスキングテープ
③マスキングインク
④ホワイト
⑤練り消し
⑥ペン
⑦ドライヤー
①鉛筆
下書きに使います。
私はHB~B4を使っています。
100均にも鉛筆は売っていますが、芯が少し硬いのと木の部分が滑らかではないのでお勧めしません。
私のお勧めは、三菱鉛筆のユニかハイユニ鉛筆です。
滑らかな描き心地で、カッターで鉛筆を削るときも気持ちいいですよ。
②マスキングテープ
にじみやぼかしなど、水分を多く使う絵を描く場合、紙が水を含んで波打ってしまうのを防止します。
また、まっすぐなラインを入れたいときなど、効果的に使うこともできます。
私は3Ⅿの1.8㎜と0.9㎜のマスキングテープを使っています
③マスキングインク
ゴム状の液体で、白抜きしたいところに筆で塗って使います。
私はシュミンケのマスキングインクを使っています。
④ホワイト・不透明水彩(ガッシュ)
ハイライトを入れたり、白を効果的に使いたいときに使用します。
私はコミック用のホワイト、アイシーのスーパープレミアムホワイトを使っています。
ガッシュだと、ジンクホワイトは隠蔽率が悪いのでお勧めしませんが、それ以外のホワイト。
ホルベインでいうと、パーマネントホワイト、プライマリーホワイト、胡粉などが下の色を覆い隠す表現に使えます。
⑤練り消し
鉛筆の跡を消します。
形を自由に変えられるので、細かいところも消せます。
私はバニーのイージークリーナーを使っています。
木炭やパステル、コンテ用の練り消しで、紙を痛めにくく高品質です。
⑥ペン
ペンで描いたものに水彩で着色するという画法もあります。
水彩で着色するので、耐水性のものがお勧めです。
私はコピックのマルチライナー(0.1と0.05)を使っています。
⑦ドライヤー
なぜ絵にドライヤー?と思われる方も多いと思いますが、あると本当に便利なんです。
絵を乾かすのはもちろん、にじみをうまく動かしたいときにもドライヤーは大活躍します。
離したり、近づけたり、動かしたり、一部に当てたり…
絵を動かしてさまざまにな表現を描き出しことができますよ。
ドライヤーは、強風のものではなく弱風の安いものがおすすめです。
水彩画のセットは必要?
24色の絵具セットから始めてみよう
結論、水彩画のセットは要りませんが、自分がどんな色を使うかまだ分からない!という方は24色の絵の具セットから始めてもいいと思います。
メルカリなどで中古絵の具を探し購入して、その後は自分の使う色を足していくというのでもいいかもしれません。
描いているうちに自分がよく使う色は大体決まってきます。
水彩絵の具のメーカーはどこがいい?
水彩絵の具は国内、海外たくさんのメーカーがあります。
国内だと、ホルベイン、クサカベ、ターナー…、etc.
海外だとシュミンケ、ダニエルスミス、ウィンター&ニュートン…、etc.
特にこだわりがなければ、お値段的にも、色の多さでもホルベインはお勧めです。
画材屋さんにもたくさんのホルベインの透明水彩絵の具が売ってあるので、絵の具がなくなったときにすぐに購入することもできます。
ホルベインの透明水彩絵の具の特徴は、発色がいい、全108色と色が豊富、色の伸びがいい、耐光性があるので色が変わりにくく高品質、手に入りやすい、そして何より値段が安い。
プロアマ問わず、お勧めの安心して使える絵の具です。
私は基本はホルベインの絵の具を使い、そこにほかのメーカーの絵の具を足して使っています。
まとめ
まとめです。
初心者が水彩画を始めるに必要な道具は①水彩絵の具②筆③水彩紙④パレット⑤筆洗⑥タオルの6つでした。
絵の具は初めはホルベインの24色を購入し、そのあと少しづつ自分の使う色を足していく。
筆は、こだわりがなければイタチの面相筆、丸筆を2~3本。
水彩紙は、水彩画専用の「水彩紙」と呼ばれるもの。
パレットはこだわりがなければ100均の物でいい。
筆洗も100均の物でいいですが、何個かに分かれているもの。(できれば3個以上に分かれている物がお勧めです)
タオルは綿で、水が吸いやすい布なら何でもいい。
描いていくうちに、少しづつ自分に合ったものを揃えていくのがいいと思います。
絵を描きたくなるような、あなただけの水彩画セットが出来るといいですね。
以上、水彩画を描く人kozueでした。
また別の記事でお会いしましょう。