初心者必見!水彩画を始めるための基本の道具と保管方法とは?

Kozue
こんにちは。 水彩絵師Kozueです。

透明水彩絵の具を使って絵を描いています。

水彩画は初心者でも簡単に始められる身近な芸術です。

「簡単」と言っても、初心者からプロまで、技術を磨くと表現の幅が広がる奥深い世界なのですよ^^

なんてん
水彩画を始めたいのですが、何を揃えたらいいですか?

Kozue
水彩画の基本の道具は、絵の具・筆・水彩紙、パレット・筆洗。

この5つの道具があればすぐ始められますよ!

なんてん
それだけでいいのですか?意外と少ない道具で始められるのですね…

詳しく教えてください!!

Kozue
では、今回は、初心者が水彩画を簡単に始められる理由と基本の道具を紹介していきたいと思います。

最悪、パレット、筆洗は家にあるもので代用できますよ^^

道具を使った後の、保管方法も紹介していきたいと思います。

この記事が皆さんの水彩画を描き始める一歩になればうれしいです。

では早速始めて行きましょう!

初心者が水彩画を始めやすい理由とは?

油絵、アクリル、パステル、水彩…世の中にはたくさんの画材があります。

それぞれの画材には、それぞれの魅力がありますが、初心者の方に私がおすすめする画材は水彩です。

絵を描きたい初心者の方はもちろんですが、忙しく時間のない方にもおすすめです。

おすすめする理由を、いくつか紹介していきたいと思います。

①必要な道具が少なく、揃えやすい

水彩画に必要な道具は、水彩絵の具、水彩紙、筆、パレット、筆洗の5つです。

絵の具と筆、水彩紙は購入しなければいけませんが、パレットは使わない小皿、筆洗は水を入れて漏れなければどんな容器でも代用できます。

私も、ちょっと前までは牛乳パックを切ったものを筆洗代わりに使っていました。

パレットも、基本は梅皿を使っていますが、広い部分を塗るときは使わない小皿を使っています。

②準備、片付けが簡単

水彩画はあまり場所を取りません。モチーフのほか、水彩紙、パレット、筆洗の場所さえ確保できれば絵を描くことができます。

水彩紙、絵の具を出したパレット筆を準備し、筆洗に水を入れたらもう描き始めることができますよ^^

片付けも簡単です。水彩画は、水と絵の具だけで描けるため、使用後の筆も水で洗うだけ。

しかも、透明水彩のパレットは洗う必要がないんです。

私はこれに気付くまで、「パレットを洗うのが面倒だな」と感じていました。実は結構ずぼらな性格で、毎回パレットを洗わないことに罪悪感を感じていたのです。

(小学校の頃の不透明水彩絵の具は毎回洗っていたので「洗うもの」と思い込んでいたのです。)

けれど、水彩絵の具は乾いても水で溶かせるので、次に使うときに水を加えれば問題なく使えます。

むしろ、絵の具を溶かして使うことで色の調整がしやすいんです^^

透明水彩は洗わずに使ってもいいということを知ってからは「間違っていなかったんだ!」と気持ちが楽になり、以前にも増して色の塗り重ねが楽しくなり、気軽に水彩を楽しめるようになりました。

③隙間時間に描くことができる

水彩画は扱いやすく、準備や片付けも簡単です。しかも、乾燥時間もそんなにかかりません。

短い時間でも描けるため、ちょっとした隙間時間に制作をすることができます。

さらに、ドライヤーで風量を調整しながら乾かせば時短にもなり、より気軽に水彩画を楽しむことができますよ^^

④自由度が高い

 水彩画は自由度の高いアートです。

リアルな描写はもちろん、線を生かし描くと絵本やアニメの様なイラスト風の表現もできます。

さらに、水彩の特性(にじみやぼかし等)を使えば、柔らかく幻想的な世界観を作り出すこともできます。

また、ペンやパステル、色鉛筆などと組み合わせることで、さらに表現の幅を広げることができますよ。

私もペンと組み合わせたり、ほかの画材と組み合わせて描くことがあります。

水彩だけで描くのとまた違う魅力がありますよ^^

透明水彩のみ

透明水彩+不透明水彩+パステル

透明水彩+ペン

おすすめの道具とその理由とは?

水彩画を始めるとき、どんな道具を選ぶかによって描きやすさや仕上がりが変わってきます。

初心者の方は、品質がよく扱いやすい道具を選ぶことが大切です。扱いにくい道具を選んでしまうと、思うように描けず嫌になって続けられなくなってしまいます。

また、たくさん描くことが大切なので、水彩紙などは品質が良く、安価で手に入れやすいことも必要となってきます。。水彩紙1枚が1,000円以上するものだと、簡単に絵を練習できなくなってしまいますよね^^

楽しく水彩画を描けるよう、私がおすすめする道具とその理由を紹介したいと思います。

水彩絵の具

わたしがおすすめするのは、ホルベインの透明水彩絵の具です。

初心者から美大生、プロの方まで幅広く愛されているメーカーなので、これから水彩画を始めたいなと思っている方にも自信を持っておすすめします。

・鮮やかな発色と豊富な色数

・高品質なのに、お手ごろな値段

・日本メーカーなので安心

・小さな画材屋さんでも手に入れることができる

私もホルベインの透明水彩絵の具を使っています^^

鮮やかな発色で、豊富な色数。さらに色褪せしにくいのも魅力です。

初心者の方にも扱いやすいので、まずは12色か18色のセットから始めてみるのはいかがでしょうか?

水彩紙

水彩紙は、水彩画を描く上で一番重要と言っても過言ではありません

同じ絵の具を使っても、水彩紙が違うだけで描き心地や表現が大きく変わってしまいます。

私は以前、水彩画のにじみやぼかしなどの水彩表現を何度描いてもうまくいかなかったことがありました。けれど、その原因が自分の技術不足だけではなく、水彩紙にもあると気づいたとき、水彩紙の大切さを改めて痛感しました。

やはり紙が違うと描き心地が違います。絵の具が水彩紙に抵抗することなく、スーッとしみこみストレスがありません。

そこで、紙目は「中目」、紙質はコットンとパルプの混合、タイプはスケッチブックかパッドタイプから使うことをおすすめします。

「中目」は、紙の表面が程よく凸凹しているため、水彩画らしいにじみやぼかしなどの表現がしやすいのが特徴です。初めて水彩紙を選ぶ方にも扱いやすく、バランスのとれた紙質です。

「コットンとパルプの混合紙」は、コットン紙の発色の良さや吸水性、にじみやぼかしの美しさと、パルプ紙の手ごろな価格や扱いやすさの両方を兼ね備え、初心者にぴったりの水彩紙です。

「スケッチブック」は持ち運びやすく野外スケッチに便利です。「パッドタイプ」は紙がブック状になっていて手軽に使えます。300gの厚めの水彩紙だと、どのタイプでも波立ちしにくく安心して使うことができますよ。

いろんなメーカーから水彩紙が販売されていますが、ホワイトワトソン水彩紙(コットンパルプ混合)やヴィファール水彩紙(パルプ?)は、値段、手に入りやすさともにおすすめできる水彩紙です。

まずはたくさん描くことが大切です。

たくさん描いて自分らしい表現を見つけて、その表現にぴったり合った水彩紙を探してみてくださいね^^

水彩筆には、材質(毛質)、形状など多くの種類があり迷ってしまいますよね。

私は、筆は面相筆1本と丸筆が1〜2本あればいいと思っています。

面相筆の毛質はイタチ毛がおすすめですが、時々安価なナイロン筆も使うことがあります。(結局、無意識にイタチ毛の筆を執っていますが…^^;)

イタチ毛などの天然毛は、高価ですが水の含みがよく、絵の具がかすれることが少ないのが特徴です。

ナイロンは水の含みがそこまで良くありませんが、筆先のしなりがよく描きやすく、安価なのが特徴です。

丸筆は、この2つの毛質を合わせた混合筆をおすすめします。天然毛の吸水性、ナイロンの描きやすさと手に入れやすさ両方を併せ持つ筆です。

筆洗

筆洗は仕切りのあるタイプがおすすめです。

なぜなら、仕切りがあれば用途ごとに水を使い分けることができ、何度も水を交換しなくてもいいからです。

例えば、汚れを始めに落とす場所と、仕上げのきれいな水に分けておけば、前に使った色と混ざることなく、色の純度を保ちやすくなります。

私が一番使いやすいと思っているのは、小学生のころ使っていた4分割されていた筆洗です。

実は1代目は引っ越しで紛失してしまったので、今使っている筆洗は2代目です^^

しばらく牛乳パックを切ったものを2個使っていたのですが、結局使いにくくて新しく購入しました。

水は、きれいに澄んだ水が汚れてきたら交換のタイミングです^^

真ん中の水は絵の具の水分調整用に使うので、いつもきれいな状態にしています^^

パレット

持ち運びをせず自宅で使うなら、陶器のパレットがおすすめです。なめらかで使いやすく、絵の具が沈着しないので、気持ちよく作業できます。

私は 梅皿 と呼ばれるパレットを1枚と、小皿を2枚使っています。梅皿は細かい部分の色作りに、小皿はにじみなど広範囲に絵の具を使うときに便利です。

金属製のパレットもありますが、私は少し苦手意識があり使ったことがありません。

持ち運びや野外での使用 なら、陶器よりも プラスチック製が軽くて扱いやすくおすすめですよ。

道具のお手入れと保管方法

水彩画を楽しむためには、道具が良い状態であることが大切です

少し手をかけるだけで、道具を長く快適に使い続けることができます。

逆に、ちょっとしたずぼらが道具を痛め、使いにくくしてしまい、描く意欲をそいでしまうんです。

実際私も、筆を適当に保管していたせいで、筆先が開いてしまったり、変な癖がついてしまったことがあります。そうなってしまうと、一気に「描こう!」という気持ちが冷めてしまいました。

道具を大切に使うことで、いつでも気持ちよく制作に取りくめ、水彩画を描く時間がさらに楽しいものになること間違いありません。

水彩絵の具

チューブタイプの絵の具は、しっかりふたをしっかり閉めて保管することが大切です。

ふたが緩んでいると絵の具が固まってしまい、次に使おうと思ってもパレットにうまく出すことができなくなってしまいます。

そうなってしまうと、一気にやる気が失われてしまいます。(私がそうです…)

透明水彩絵の具は固まっても使うことができますが、パレットに出しにくくなったり、粉になってしまうことがあるため、スムーズに製作に入れず楽しさが減少してしまいます。

絵の具を快適に使い続けるためにも、ふたをきちんと閉めて、直射日光や湿気の多いところを避けて保管することを心掛けてくださいね。

水彩紙

乾燥した、直射日光の当たらない場所に保管することが大切です。湿気が多いと、紙が波打ったりカビが生えたりすることがありますし、直射日光が当たると、紙の変色にもつながります。

ケースに乾燥材などと一緒に入れて保管するのもおすすめです。

また、スケッチブックなどに挟んで保管すると、反りやしわが防げます。

立てずに平らな場所に保管することも、反りやしわを防止することができます。

使い終わったら、すぐに水できれいに洗い、筆先の形を整えよく乾燥させることが大切です。

絵の具が残ると筆が痛みますし、次に遣うときに色が混ざって思い通りの色が出せません。

また、筆先を整えることで筆の劣化や広がりを防止できます。

筆は平らな場所か、筆先を上にして立てて保管することをおすすめします。

しばらく使わないなら筆巻きに収納するのもいいですね。

なぜなら、筆先が何かに当たって曲がらず、ほこりや汚れからも守ることができるからです。筆巻きは出かけるときにも、そのまま持ち運べるので1つあると重宝しますよ。

長く使うためにも、筆を大切に扱ってくださいね。

私は、先を上にして空き瓶に立てて保管しています。描こうと思ったときにすぐ使えるので便利ですよ。

筆洗

きれいに洗って乾燥させることが大切です。筆洗の水が汚れていると絵の具が混ざってしまい、きれいな色が表現できなくなります。

また、湿った状態で置いておくとカビなどが生える原因にもなります。

乾燥したら、ほこりが入らないように伏せて保管しましょう。

パレット

透明水彩絵の具は、パレットに絵の具を乗せたまま保管できます。

ただ、ホコリが付着しやすいためラップやケースに入れて保管することをおすすめします。

私は昔、ずぼらをしてパレットをそのまま放置したことがあります。

すると、ホコリが絵の具に付着したまま乾燥し、次に絵を描くときに絵の具の染みたホコリが水彩紙に乗ってしまい、絵が台無しに…。

結局、手間を惜しんだばっかりにパレットを洗い直すはめになりました。

道具を丁寧に使うことは本当に大切です!

皆さんも気を付けてくださいね^^

まとめ

まとめです。

今回は「初心者が水彩画を始めやすい理由」と、「おすすめの道具」、「道具のお手入れと保管法」について紹介しました。

初心者が水彩画を始めやすい理由は①必要な道具が少なく、揃えやすい。②準備、片付けが簡単。③隙間時間に描くことができる。④自由度が高い。でした。

水彩画は場所も取らない上、必要な道具が少なく、だれでも手軽に始めることができます。また、隙間時間に描くこともでき、自由度も高いので、初心者の方にもおすすめのアートです。

後半は、おすすめの道具とお手入れ&保管法も紹介しました。

ちなみに、私は若いころは「水彩紙と言えばマーメイド紙だ」と思っていました。

ですが、あまり好きになれず、ケント紙をよく使って描いていました。

ケント紙は、表面が滑らかで、ナチュラルなクリーム色が気に入っていて、今も時々使います^^ 

ただ水彩絵の具をはじくことがあり、水彩表現には少し不向きな紙です…。ケント紙は、製図やデザイン画によく使われる紙なんです。

「水彩紙にしか描いてはいけない!」という決まりはありません。自由にのびやかに描いたら良いんです。

なによりも大切なのは、楽しむことです。自分の描きたいスタイルに合わせて道具を選ぶことで、より自由に自分らしい表現が広がっていきます。

そして、大切に道具を使えば、水彩画を長く楽しむことができます。

ぜひこの記事を参考に、お気に入りの道具を見つけて、水彩画の世界を楽しんでくださいね!

以上、水彩絵師kozueでした。

また別の記事でお会いしましょう。